オールインの株・FXトレード日記

日々のトレード記録や気付きを書いていきます。

トルコリラを売ってみると・・・

こんばんは、オールインです。

本日の教訓:決めつけは良くない

本日は、FXでトルコリラ/円をトレードしたときのことについてお話しします。

トルコリラは高金利通貨として有名な新興国通貨です。

この通貨を買って、保有し続けるだけで、スワップポイントを毎日もらうことが出来ます。

スワップポイントとは、二国間の金利差に応じてもらえるお金であり、ここではトルコリラと日本円の金利の差で決まります。

トルコリラ政策金利は2020年6月現在、8%以上あります。それに対し、日本円の政策金利は0%以下のマイナス金利です。

ですので、もらえるスワップポイントは、約8%分の金利差に応じたお金になります。

政策金利は、概ね新興国が高くなる傾向があり、中でもトルコの政策金利は世界でトップクラスの高さです。

そのため、スワップポイントを稼ぎたいという投資家に、トルコリラは人気があるのです。

新興国は、政策金利を高くすることで、投資家から資金を集めようとします。

逆に言えば、金利を高くしないと投資家からは振り向いてもらえないのです。

新興国は、先進国と比べて資金があまり無いため、高金利で投資家を引き付けようとするのですが、政治不安や経済不安といった不安材料が多いため、自国通貨の価値が不安定なのです。

トルコリラ/円の10年前から2020年現在までの推移を見てみると、ずっと下がり続けています。

そこで、トルコリラを売り続けたらどうなるのか、試してみることにしました。

このトルコリラ売りに関するアイデアは、下記のブログから得ました。

www.toretora.com

で、実際に自分でもトルコリラを売ってみました。

2018年7月のことです。

当時のトルコリラ/円のレートは1トルコリラ当たり23円程度でした。

戦略としては、トルコリラはこれまでのチャートからも下落し続けている通貨のため、損切は置かず、売りを放置しておくといったものにしました。

ただし、損切を置かない分、リスクを下げるために、ロットを最小の1000通貨としました。

これで、レートが思惑と逆方向に1円動いても、損失は1000円に抑えられます。

このまま、気長にトルコリラが下落していくのを待つつもりでいました。

しかし、翌月8月に事件が起こります。

FXをされている方なら、記憶にあると思いますが、トルコリラが大暴落するトルコショックが起こります。

これにより、23円だったトルコリラが一気に15円台まで急落しました。

売りで入っていたことで、含み益が急に膨らむことになります。

これに気をよくしてしまい、衝動的に売りを追加で入れてしまいました。

この行動が、後に仇となるとも知らず・・・。

一旦、トルコリラは15円の半ばくらいまで、下がったのですが、そこから急反転し、上昇し始めたのです。

いくら低ロットで入っていたとはいえ、ほとんど下がることなく上昇を続けたため、含み益が縮小していくのを見るのは、あまり気分のいいものではありませんでした。

さらに売りで入ったために、本来なら貰えるはずのスワップポイントを、ひたすら払い続けていたことも含み益が縮小していく原因の一つでした。

このトルコリラの上昇は年末まで続くことになります。

トルコリラの上昇の過程で、追加で売りを入れたことが仇となり、含み益は、損失へと変わっていくことになってしまいます。

さすがにこれはまずいと思い、年末前に決済をしてしまいます。

相場の上昇分と、逆スワップポイントのせいで、最初は含み益のあったトレードも損失で決済してしまうという、お粗末な結果に終わりました。

結論から言うと、トルコリラの上昇は2018年の年末をピークに、再下落を始めます。
そして、2020年5月に、2018年8月以来の最安値を更新することになります。

結果論から言えば、2018年の8月にトルコリラを売ったとしても、2020年の5月まで決済しなければ、利益となっていました。

しかし、2年近くもの間、ポジションを保有したままにするなど、なかなかできることではありません。

トルコリラは、現状は長期的に見れば、下落していく通貨だということが、分かったのですが、短期的には上昇し続けることもあるのです。

最初に、トルコリラは売りだと決めつけてしまった為、上昇トレンドに入った時に、決済の判断が遅れてしまったのです。

やはり、思惑と逆に動いた時のことも想定した上で戦略を立てて、トレードに臨むべきだったと思いました。

それでは。