任天堂の損切りに後悔する
こんばんは、オールインです。
本日の教訓:素早い損切りは、次のチャンスを掴むためのもの
ということで、今日は過去の株式売買の中で悔しい思いをした銘柄があるのですが、そのときのことについてお話しします。
その銘柄とは、ファミコンを始めとした様々なゲーム用ハードとソフトを世に送り出したことで有名な「任天堂」です。
私が任天堂を買った時期は、2016年7月で、ポケモンGOが配信開始された頃でした。
ポケモンGOは、2016年7月6日に、アメリカを始めとする海外から配信開始されました。
発売された国々で、瞬く間に大ヒットとなり、ついに日本でも7月22日に配信開始され、社会現象となりました。
株価もポケモンGOの人気と共に上昇していくことになります。
世界で最初の配信日の株価は2万円くらいでした。
それからたった10日ほどで3万円くらいまで急上昇していきます。
日本ではまだ配信されていないにも関わらず、世界各国での熱狂ぶりを受けて、株価はものすごい勢いで上昇していったのです。
世界各国でのアプリのダウンロード数を考えると、日本でのダウンロード数も、かなり期待できると考え、株式購入に踏み切りました。
この時の株価は3万円でしたが、ポケモンGOの人気を考えると、まだまだ上昇すると期待しての購入でした。
購入額は100株分で、300万円です。
当時の投資資金をほぼ全額突っ込みました。
しかし、日本での配信が開始された週に、株価はピークの32700円をつけた後、急激に下落していくことになるのです。
日々、千円単位で急落していく中、資金が数十万円単位で溶けていくことになり、あまりの損失額の大きさに現実を直視することができなくなりました。
日本での配信開始から2週間後、株価は一旦20000円で下げ止まります。
さて、ここでようやく現実が見えてきました。株の購入額は300万円。現在株の評価額は200万円まで下がっています。
含み損を100万円分抱えているわけですが、ここからどう動くべきか?
そこで考えたのが次の案です。
(1)株価の反転上昇を期待して、売らずにホールドする。
(2)いまさら遅いが、これ以上の損失を増やさないためにも損切りする。
悩みました。
できれば(1)に期待し、ホールドしておけば損失は確定されません。
しかし、期待を裏切られ、さらに株価が下落し始めると、今以上の苦痛を味わうことになります。
結果、泣く泣く任天堂の株を売却し、100万円の損失を確定させることにしました。
投資資金の3分の1がたった数週間で吹き飛んでしまい、しばらくは立ち直ることができませんでした。
その後、株価がどうなったかというと、その年の年末までに一旦は買ったときの値段まで回復したのです。
この株価上昇の一因として、後の大ヒット作となるNintendo Switchの発売が発表されたことによるものと思われます。
その後、株価は上下しながらも上昇し、ピークでほぼ50000円をつけました。2020年5月現在、株価は45000円となっています。
結果論を言えば、当時損切りをせず、現在までひたすらホールドしておけば、100万円の損失を出すことはありませんでした。
逆に150万円の含み益が乗っていたところです。
今だから分かるのですが、ポケモンGOの時の株価推移とNintendo Switchが発売されてからの株価推移の差は、この2つの収益性の差だと思います。
ポケモンGOは任天堂だけで開発されたゲームではなく、他企業との共同開発品である為、ポケモンGOからの収益は100%任天堂に入ってこないこと。
それに引き換え、Nintendo Switchは任天堂が開発したゲーム機である為、売れば売るほど任天堂の収益が上がっていくことになります。
今になって、当時ホールドし続けておけばよかったと悔やんでも仕方がないのですが、当時とるべきだった行動としては、素早い損切りだったと思います。
ただ、簡単に損切りといっても、何の戦略も考えていなければ、当時の私のように下落していく株価を見ながら、どこで損切りしてよいかも分らず底値で損切りしてしまうことになりかねません。
やはり、株を購入する前に、しっかりと売却するときのストーリーも考えておく必要があります。
例えば、買値から10%下落した時点で損切りするなど。
そうやって、しっかり損切りしておけば、Switchが発売されたときに、株を買い直すこともできたはずで、その後利益を伸ばすこともできたはずです。
素早い損切りは、次の利益に繋がることを学びました。
それでは。